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A loved one

女性同士の恋愛を取り扱う百合小説サイトです。オリジナル小説で主に年上×年下を取り扱っています。無断掲載・無断転載・複製・配布等は禁止です。以上の事を踏まえた上でのご入場宜しくお願い致します。

第3章 悩むの辞めた③ 

お久しぶりです。颯です。
もはや初めましての方がいいのかもしれないのですが、一年半ぶりに更新いたします。

投稿数にすれば、3,4話ほどしか書きだめはないのですが、椿の可愛いところ書きたいなぁと思い久しぶりに書かせて頂きました。
書いたのなら、投稿しておこうと思い、投稿します。
書いていきたいという気持ちはありますが、趣味という枠でしかないので、悪しからず。



*****



優輝と別れた帰り道、明日借りた洋服返しに行こう、と決意した。が、



「あれ!?連絡先知らなくね!???!」



夜の人気の無い道路に小さく私の声が響いた。

え、だって前連絡先貰ったけど別れてからすごい悩んで消しちゃったよ!?
よくある少女漫画みたいに、「彼の番号は消したのに指が覚えてる……」なんて事はないよ!?
そんな電話してないしね!
メールアドレスとか覚えてるわけないしね!
しかも今時メッセージアプリ「ナイン」だしね!!

おわた。

連絡手段ない。
偶然出会う他ない。
家に突撃訪問とかそんなこと出来ない。
どうするの。あんだけ私の事好きっぽいアピールしときながら上司と情事中だったら。
私軽く死ねる。

え、なに?また雨の日に雨宿りでもしてたら会えるの?

え、本当に会える手段なくない?

え、どーする?

え、こうやって考えてるとき、漫画とかだと、声掛かるんだけど、

…………。

掛からないね。
そんな都合のいい事は起きませんよね。はい。分かってます。

取り敢えず電話。


「…………あ、優輝?あのさ、椿さんの連絡先知らね?」


迷った時の優輝君!
助けて優輝君!

『知ってるわけないじゃん』

「だよねー」

ですよね。

『あ、でも茜さんなら知ってるでしょ』

「茜さん?って……あぁ!椿さんの友達の!」

『そう、茜さんなら知ってるから聞こうか?』

「是非!お願いしたっ、いやっ!茜さんの連絡先を教えて!」

『あ、そーくる?まぁいいけど。じゃあナインで良いよね?』

「うい!よろしく!ありがと!」

るんるん状態で電話を切り、るんるんで歩きだす。

てかあいつ茜さんとそんな仲良かったんか。

そんなことを思っていると優輝からのナイン。
仕事が早いねっ。
早速茜さんにナインを送る。

『突然すみません。河野楓です。覚えてますか?』

なんかこれだけだと怪しくね?
私だったら即ブロックだわ。

でも実際これしか送れない。
椿さんの元カノの楓です。なんて言いたくはないし。恥ずかしい。


その日に返事が来る事はなく、返事が来たのは翌日だった。


『うっひょおーー!久しぶり!覚えてるよ!椿の子でしょ!どーした!?』


椿の子って……



***



茜さんとは来週末に会うことになった。
椿さんの連絡先を聞くだけの予定が会うことになった。
なんていうかあの人は変わってないと思う。
ナインの返事でもそうだったように、字面で「うっひょおーー」なんて言ってしまうほどには。


来週末になった。


え?なんで2回言ったのかって?
2回言ったわけじゃない。
今、現在、来週末になっているという事。

今私は待ち合わせ場所で茜さんを待っているのだ。

急展開?
はっ、そんなの今更じゃないですか。
覚えてるかわからないけど、前なんて1年くらいすっ飛ばしたぜ?
そんなのに比べたら1週間なんてーーー


「おっまたせーー!!!」

「ぐっぅ」

私が意味のわからない語りを脳内で行なっていると突然後ろからの衝撃。
私の知り合いは後ろから突撃するの好きすぎじゃない?

肩越しに振り返るとそこには勿論茜さん。

前よりも少し髪が軽くなった感じしか変わりはない。

「お久しぶりです、今日はありがとうございます」

「ぜーんぜん!楓ちゃんの頼みならなんだって聞いちゃうよっ!」

その頼みっていうのも椿さんの連絡先を聞くだけなんですけどね。
会わなくても済んだ頼みなんですけどね。
まぁ置いておきましょう。

「私ご飯食べてないからご飯先でもいい??」

「ごちそーさまです」

社会人に任せてっ!なんて私が軽く言った冗談も受け止めながらコスパのいいバーガー屋さんに直行した。

社会人ならもっといいランチ食べれないのかな……

なんて思いながら嵐のような人の後についていった。



茜さんは思ったより少食派だった。

元気な見た目からビックバーガーでも頼むのかと思ったのに茜さんは普通サイズのバーガーのセットを注文して席に着いた。

私?私はビックバーガーのLセットです。
他人のお金でも遠慮はしません。はい。

2人して黙々とバーガーを食す。
バーガーを食べきりポテトに入ったところで、

「てか、久しぶりじゃない?」

「それさっき話しましたね」

「てか、かっこよくなってない?」

「背が伸びたのでそう見えるだけじゃないですかね」

「てか、髪切ったねー」

「失恋したので」





「てか、椿泣かした?」





「キスしちゃっ……あ、」


やべ、いらんことまで言った。

思わずドリンクに手を伸ばし顔を逸らす。

え、聞き出すのうますぎない?
凄い、流れで言ってしまったよ。

背筋をツーと汗が流れる。
チラリと茜さんを見ると、茜さんは机に身を乗り出してニヤニヤと私を見ていた。

なんかこの顔、優輝のニヤニヤよりやばい気がする。

「へぇ、キスしたんだ」

私はそれには答えずポテトに手を伸ばす。


「それともキスされたの?」


「っっごふっ!ゲホッゲホ、何言って、」

突然の切り返しにポテトが気管に入る。
再びドリンクに手を伸ばし、呼吸を整える。

「そんなことより、椿さんのナイン教えて下さい」

「んー、別に良いけどさー、本人に直接聞けば良いんじゃないの?」

「それができないから茜さんに聞いてるんですよ?」

「できないかなー」

あー、クソ、なんだこののらりくらりな感じ。
話題変えても普通についてくるし、私別に間違ってないはずなのに、間違ってる気がしてきちゃうし、

取り敢えずムカつく!
何が言いたいんだ!

「何が言いたいんですか?」

聞く!


「何ってーーー」


茜さんは特に態度を変えるでもなく、






「ーーー君が思ってるよりもずっとあの子は弱い。君が思ってるよりもずっと、あの子は君を必要としている」






初めて出会った時と同じ事を口にした。

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category:  第3章悩むの辞めた

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