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A loved one

女性同士の恋愛を取り扱う百合小説サイトです。オリジナル小説で主に年上×年下を取り扱っています。無断掲載・無断転載・複製・配布等は禁止です。以上の事を踏まえた上でのご入場宜しくお願い致します。

第1章 せいぎのひーろー③ 

 家に帰ってすぐに風呂に入りベットでまたもぽつりに書き込み。
暇さえあれば入りたびっているからコミュ障になるのかもしれない。


@楓
ヤバイ

@楓
運命ってあるんじゃね?

@楓
これを運命と言わずになんという

しまぱんさんが「これを運命と言わずになんという」をRT・お気に入りしました。

@しまぱん
楓の妄想

@楓
やめろ。妄想で終わらせてたまるか。

@しまぱん
楓の妄想癖は計り知れないからね

@楓
いやぁそんなに褒めなくてもぉ~照れるぜ

カンロ飴さんが「これを運命と言わずになんという」をRT・お気に入りしました。

@しまぱん
褒めてねぇ

@カンロ飴
おっ!遂に楓も運命の男性に巡り合えたのか!!??

@楓
カンロ飴は暇人なの?いつもいるけど

@しまぱん
楓……それ言っちゃだめだよ。カンロ飴はJKなんだから

@楓
女子高せ……あぁ自宅警備員な

@カンロ飴
えぇ!?いやいやちゃんと夜間の仕事してますよ!!??確かに警備員だけど自宅じゃないからな!?

@しまぱん
まぁカンロ飴は置いといて。運命の男性に出会ったの?

@楓
あー男性じゃないんだな。朝の美人OLさんに帰りに出会ったんだな

@カンロ飴
え!?あの痴漢の!?

@しまぱん
話が読めないんだが

@カンロ飴
楓のツイートさかのぼってこい

@楓
そう。あのOLさんだよ

@カンロ飴
まじか。んでなんで出会っただけで運命とか言い出すんだ?

@楓
いやまぁそれには深いわけが……簡単に話すとだな―――




―――帰り道電車を待ちながら残り少ない充電で頑張って作動しているケータイをいじくりながら、朝反対のホームで名前を交換し合った人のことを考えていた。

 あの人とまた話してみたいなぁ、椿さんのあの鈴が鳴るような声で名前をもう1回呼んでほしいなぁ、あの眩しい笑顔をもう一度見てみたいなぁ……
あれ?ちょ待てよ?なんで私はこんなに椿さんのことを考えているんだ?しかもやって貰いたいことばっかじゃん!!どんだけ欲求不満なの私!?

 もんもんと考えていたら急に隣から


「難しい顔してどうしたの?」


声をかけられた。
その声は聞き間違えでなければ今、頭の中を埋め尽くしている人の声であったが、急過ぎて信じられない私はゆっくりと声のしたほうに振り返ると

「うわぁぁ!!」
「えぇぇ!?」

 半ば確信しながら振り向いたにも関わらず、予告なしに目の前に来られると驚くものだった。

声の主、椿さんは私の声に驚いたのか、半歩下がりながら様子をうかがってくる。私は猛犬すか

「えっと、邪魔だった?」
「あっいやいや!全然!むしろ会いたかっ……あっ!痛っ!!……かった」

椿さんが申し訳なさそうに首を傾げてくるもんだから、咄嗟に否定の言葉を並べたが並べすぎてあらぬ事まで言ってしまいそうだった。
いや、もう既に言ったも当然だが。

椿さんは私の言ったことに対してくすくす笑いながら

「私も楓に会いたかったからそんなに一生懸命になって否定しなくても大丈夫よ」

そう言いながらくすくす笑い続ける椿さんを見て顔が赤くなるのを感じた。
うわぁ最悪や。
椿さんの前でこんな恥ずかしめに遭うとか、穴に入りたい。

さりげなく赤くなった顔を見せないために椿さんから顔をそらすと

「耳赤いよー?」
「ちょっ!!言わないでください!!!」

私の気持ちなんてお構いなしに言ってくるもんだから、つい振り返って言い返してしまう。
結果真っ赤な顔を椿さんに真正面から見られてしまう。

「顔真っ赤」
「っ!!!あーーーもーーー!!」

そう言うと思わずその場にしゃがみ込んで顔を腕に埋めてしまう。

なんなんだこの人は、今朝会ったばかりだと言うのに、前から知り合いだったかのように気軽に話せて(?)、思わず口元がニヤケてしまう。

 しゃがみ込んだ私を見て椿さんは遂に腹を抱えて笑いだした。

「あー楓面白い、こんなに笑ったの久しぶり、ふふっ」

堪え切れずに再び笑いだす椿さん。
そんなに笑わなくてもいいのにと思いながら立ち上がりそっぽを向く。

「椿さんがそんな人だとは知りませんでしたよ」

つい冷たく言ってしまった。
これが友達ならいつもの私だとわかるが今朝会ったばかりの人には普通に怒っているように見えてしまうかもしれない。
言ってから後悔した、覆水盆に返らずとはよく言ったものだ。

案の定椿さんは、あららと言いながら頭を撫でて

「怒っちゃった?ごめんね。楓の反応がかわいくていじめたくなっちゃったの」

そう素直に謝られると何も言い返すことはできず、撫でられてる手が気持ちよくて、

「可愛くないですよ」

そっけなく否定するだけで精一杯で椿さんはそれを聞いて微笑み返した。

 それからしばらくしていると電車が来て他愛もない会話をしていると私の最寄り駅が次になる。
降りる準備をしながらふと、気になったことを聞いてみた。

「あ、ところで椿さんの降りる駅ってどこですか?」
「ん?次の駅よ」


その言葉に行動が停止した。
ん?聞き間違えか?次の駅?それはそろそろ電車着きそうだから私の最寄りははしょって次の駅なのか?ん?

「楓?」
「えっあっそうなんですか、じゃあ楓はもう降りるのでここで。さよなら」

結果、信じられないので私の次の駅ってことにした。
いや、そうであって欲しいような欲しくないような……しかし椿さんは

「何いってんの?まださよならじゃないわよ」

その言葉にまたもや行動が停止した。
そんな止まっている私を

「ほら、こんなところで止まってたら迷惑だから。降りるよ」

ぐっと腕を引っ張られてホームへと降りた。

待て待て。
思考が間に合っていないよ。
なんでこんな世の中時間というものがあるの。
ちょっくら時間さんよ、止まってはくれないかね?

現実逃避したいくらい思考が追い付いていなかった。

「かーえーでー」

ふと気がつくと目の前に椿さんの顔があった。

「うおぉ!」

思考が追い付いていないため周りの情報を遮断していた為、椿さんの顔がそんなに迫っているとは思ってもなかった。
椿さんは首をかしげながら大丈夫?と聞いてきた。

「あーいや、すみません大丈夫です」
「どうかした?」
「いや、椿さん最寄りこの駅なんですか?」
「そーだよーもしかして知らなかった?」

いやいや、今朝初めて会ったばかりなんだから最寄りも何も知りませんて。
むしろなんで椿さんはそんなに冷静でいられるんすかね?
コクンと頭を振り肯定すると

「えーまじかー毎朝同じ電車乗ってたのにー?」
「えええ!?同じ電車だったんですか!?……知らなかった」
「ちょっとショックだなー」

ぶーぶーと口を尖らせて拗ねている椿さんはちょっと……いや、だいぶ可愛かった。

そんなことより椿さんは前から私のことを知っていたというのか!?
それなのにこんなきれいな人を楓は毎日一緒の電車に乗っていたにも関わらず、痴漢されていなきゃ一生気が付いてなかったかもしれないのだ。
なんてことだ、どんだけ私が周りを気にしてないのか分かってしまった。

すると、椿さんが急にふふっと笑いだした。

「え?え?」

突然過ぎて何が何だか

「いやぁ楓のなにか考えてる時の顔って面白いなぁって」

こうしかめっ面で、と椿さんは私の顔芸を披露した。

「そんな顔してます!?」
「してるよー」
「まっまじかー……恥ずかし」

予想以上に考えている顔がひどくてそんな顔を椿さんの目の前でしてたとなると相当恥ずかしいものだった。
椿さんはくすくす笑う。
よく笑う人だなぁ。

「じゃ落ち付いてきたしそろそろ行こっか」

 いつの間にか時間が結構たっていて次の電車が来るアナウンスがホームに流れていた。

「あっはいすみません。変なとこで時間とって」


大丈夫と言いながら先に改札を通る椿さん。
その後ろ姿にふといつしかの風景が重なった。
ん?なんだ?どこかで見たことある?ん?わからん。いいや。
考えるのがめんどくさくなり思考を中断した。
忘れていることだからそれほど大切なことじゃなかったんだろう。
私は椿さんの後を追って改札を通った。




@楓
―――っとまぁこんなもんですよ

@カンロ飴
なぁ楓って国語苦手だろ

@楓
む?感想は無しか?まぁ確かに苦手だが何故?

@しまぱん
簡単に説明どころか一部始終話したでしょ

@カンロ飴
お、しまぱんおかえり。そうそれだよ。まとまってねよ。まとめてから話せよコノヤロー

@楓
しまぱんおかえり。え、あーうん。いやいや椿さんのことははしょってはいけない気がして、全部大切なことでしてね!

@しまぱん
えりあり。知らないよ、それは楓の考えでしょ。

@カンロ飴
んで、結局なんで運命の出会いなんだ?

@楓
あう……いや、運命の出会いではないけど、まぁ一言でいえば最寄りが同じだったの

@しまぱん
死ね

@カンロ飴
死ね

@楓
生きる

@カンロ飴
一言で言えることをなぜそんなちんたらちんたら長く話せたのか俺は不思議だよ楓ちゃん

@しまぱん
同上

@楓
ひどいやい!二人してひどいやい!泣くぞ!楓ちゃん泣くぞ!

@しまぱん
泣くときはあたしの胸貸してあげるよ

@楓
しまぱん!流石しまぱんだよ!ありがとう!

@カンロ飴
オイマテシマパン。オカシイダロ。

@しまぱん
ナニモオカシクナイヨ。ダッテワタシハコレカラフロニハイルノダモノ。

@楓
ほかてらー

@カンロ飴
だってじゃねぇけどな!!ほかてらノシ

@楓
で、カンロ飴。ここで一つ真面目な相談があるんだが

@カンロ飴
なにさ、改まって

@楓
明日は普通にいつも通りの椿さんと一緒の電車に乗るべきなのかな?

@カンロ飴
悩み苦しんで死ねばいい。

@楓
えぇーちょ見捨てないでー




 それきり返信は来なかった。
私は丁度いい時間だしと、電気を消して眠りに入った。

いつもと同じ電車に間に合うように設定されたアラームをオンにして。
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category:  第1章せいぎのヒーロー

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