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A loved one

女性同士の恋愛を取り扱う百合小説サイトです。オリジナル小説で主に年上×年下を取り扱っています。無断掲載・無断転載・複製・配布等は禁止です。以上の事を踏まえた上でのご入場宜しくお願い致します。

第13章 本当の私① 

駅のホームのベンチで椿さんと並び電車を待つ。


「椿さん……修学旅行のとき楓が言ったこと覚えてますか?」


唐突に私の低い声が私と椿さんの鼓膜を震わす。

「んー、どれのことかな?一杯話したから分かんない」

申し訳そうに、誤魔化すように笑顔を作り背もたれに寄り掛かる。








「好きって言いましたよね」








私の顔には迷いはない。
私の声には迷いはない。

それを聞いた椿さんは思い出したようにあっ、と声を出した。

「うん、言ったね、私も好きよ?それがどうかした?」










「私の好きは椿さんとは違う、恋愛対象としての好き、なんですよ」










ハッと声がしたきり音が聞こえない。
しかし私は椿さんの方を見ずにただホームの地面をじっと見続けた。




ジリリリリリリリリーーー




電車の到着音が駅に鳴り響く。

そして、ゆっくりと椿さんの声が聞こえーー



ジリリリリリリリリーーー






「私は               き      」






ーーない。






ジリリリリリリリリーーー





音が、音を邪魔する。





「でも            、私         じ   よ」






てか、ジリリ?
駅で、ジリリ?





おかしい。
何かがおかしい。



ハッと地面を見続けた瞳を顔ごと動かし、椿さんを見るーー






ーー事は出来なかった。






椿さんの顔があったと思われる所には、顔と同じ大きさの時計があった。






「うわああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」


一心不乱に時計に向かって手を振り回し弾き飛ばす。



ガシャン!ガシャガシャ



時計が落ちる音が鳴り響き同時に目覚まし時計の音が鳴り止む。

いつの間にか駅のホームから自室のベッドの上で大の字で寝転がっていた。



「はぁはぁ、っはぁ」



暫く呆然とした私は状況を理解し、





「夢オチかよ!!!!!!!!」





叫んだ。

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category:  第13章本当の私

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