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A loved one

女性同士の恋愛を取り扱う百合小説サイトです。オリジナル小説で主に年上×年下を取り扱っています。無断掲載・無断転載・複製・配布等は禁止です。以上の事を踏まえた上でのご入場宜しくお願い致します。

第12章 前より……② 


リア充破滅しろっ!!!!!







……コホン。
冒頭から失礼した。


今日は修学旅行最終日。
長崎のテーマパーク、ハウステンボス。
自由に行動出来る唯一の時間だ。

そんなTHEデート!な時間をリア充どもが放っておくわけが無く、ぞろぞろと、


「じゃあ、私○○と回るからじゃーねー」
「あ、私も××と回るからー」


私たちの周りから人が減っていく。
そりゃあ冒頭のように叫びたくなるわ。


「あたし達もリア充すっぞ!!」
「「「おぉーー!!」」」


  盛り上がってるー。
まぁ私もその仲間だけどね!

トントンと肩を叩かれる。
叩かれた方を振り向くと優輝がいた。ふっ、こいつもリア充じゃないのか。

そんな私の内心を見透かすこと無くある一定の方向に指を差す。

その先には……黒い煌びやかな髪を下ろし、風にたなびかせて、その髪と同じような黒いスーツを着て先生達と今後の予定を話しているーーー私のハートを離さない小悪魔……じゃなくて椿さん。

 しばらくその姿をじっとみて、今日の分の椿さんエネルギーはチャージ……

「ってなんだよ!何故わざわざ教える!」

椿さんの居場所を教えてくれた優輝に抗議の声を上げる。

「え、いやだって教えないと君怒るじゃん。教えても怒るとか理不尽すぎるよ君」

……確かに怒る。教えてくれなかったらなかったで、何故教えない!と怒鳴るだろう。済まないことをした。

そこで優輝が意味不明な言葉を一言。






「君もリア充してきたら?」






「へ?」

思わず変な声が出る。
  一旦思考を停止し再び再起動。

「いやいや、何言ってるんだよ。ソロ充だよ、ソロ充万歳だよ」
「ここで鈍感アピールしなくていいから」
「いやっ、だっ……えぇ!?」


え、いやいや、えぇ??
優輝が言っていることはつまりあれでしょ?椿さん誘ってリア充して来いってことでしょ?無理無理無理。何それまじ優輝君鬼だわー。


「いやだって椿さん仕事でしょ、回らないでしょ」
「いや、さっきもう一人の添乗員とどこ行く?とか話してたよ」
「……いやいや!それもう行く人決まっちゃってんじゃん!ダメだろ!」

一瞬、え、それなら、とか思っちゃった事は無しにしよう。

「言って損はない。取り敢えず砕けてこい」
「それ砕ける前提だよね!?もう意味ないじゃん!」
「いいから」


ドンッと優輝が強く押し少し椿さんに近づく。
パクパクと口を開いては閉じ、椿さんを見ては優輝を振り返る。


そして、意を決して椿さんに一歩近づく。まだ、椿さんは気がつかない。
声をかけようと口を開きーー






「あはははは!なにそれ!すごく行きたい!」






椿さんたちが声を出して笑った。
こんな楽しそうな、大人の会話に割り込む勇気はーーない。


「はい!じゃあグループごとに点呼を取り次第自由行動ー!」


その声に椿さんたちは自由行動前の最後の仕事をしにその場を離れた。

私はその場に崩れ落ち、

「なんで、こんなに椿さんに声掛けずらくなってるんだ……?」

自分のチキンさに絶望していた。
  ポンポン、と肩を叩かれ振り向くと優輝がいた。
その目、私を慰めーー



「乙」



「うるせぇ!!!黙れぇぇぇい!!」

慰めてくれないのかよ!
当たって砕けるどころか当たる前に砕けたよ!畜生。

「まぁまぁ、リア充だけがリア充じゃないよ」
「意味わかんね」

適当に優輝をあしらい、先生からチケットを貰いリア充の巣窟へと足を進めた。




***




「ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!」





……あ、この始まりのパターン前にもあったよね。第9章を参考にしてねっ!


「やだああああああああああああああああああ!!!来るなあああ!!いやあああああああああ!!!」


今回はというと、私は、今、全力で、








椿さんにしがみつき、叫んでいた。







遡ること約40分前、ハウステンボスに入ったソロ充ーー私達はどこに行くか話し合っていた。

「え、なに?ジェットコースターみたいなのないの?」「え、嘘言うな」「まじじゃん?」「ワンPース行きたい」「お腹すいた」「もう疲れた」



「お化け屋敷!!!!!!!!!!」



みんなで集まってると急に大きい声が後ろから聞こえる。振り向くとそこには綾香がニコニコした笑みでパンフレットを指差していた。

  皆もパンフレットを見て、なるほどと頷く。

「いいかもーー」




「これ行こう!!!!!」




周りが賛成しかけたところでまたもや大きな声が。その発信源はーーー私だ。
  私が咄嗟に指差したものは、


「「アクアシアター?」」


私の周りにいた優輝とかその他諸々が声をそろえてクエッションマーク。

「いや、絶対これよりお化け屋敷の方がいいよー」
「いやいや!ほら、あれじゃん?お化け屋敷は、あれだよ、えーと、ほら!間に合ってるし!」
「意味わかんないよ」

私が必死でお化け屋敷を避ける理由、何を隠そう私はお化け屋敷が大っ嫌いだ。不真面目な人間より大っ嫌いだ。
不真面目な人間はまだ対処法があるから大丈夫。でも、お化け屋敷は、ない。
怖いじゃん。もうその時点で怖いじゃん。対処法ないとか戦地に赴くようなものだよ。

「まぁ、楓が間に合ってても僕らはまだ間に合ってないからお化け屋敷行こうか」

優輝がそう言うと、異議無ーし、とぞろぞろ移動し始めた。

「え、じゃあ間に合ってる楓は行かなーー」
「え、まさか、君、別行動とるとか言わないよね?」

行かなくていい?と最後まで言うことはできず、優輝の背筋が寒くなるような目で見られて、

「ま、まさか、行くよ。行きたいです」

頷くしかなかった。

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category:  第12章前より

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