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A loved one

女性同士の恋愛を取り扱う百合小説サイトです。オリジナル小説で主に年上×年下を取り扱っています。無断掲載・無断転載・複製・配布等は禁止です。以上の事を踏まえた上でのご入場宜しくお願い致します。

第6章 巡らせろ③ 

 こんにちわ、最近になって「―――(ダッシュ)」を多様し過ぎてるんじゃないかと気づき始めた颯です。



*****


 部屋に戻って再び考えを巡らす。
優輝は淋しそうな笑顔で気がついた。
淋しそうな笑顔は、自分にとっては淋しいけれど、相手の幸せを願う時に浮かべる。

私に置き換えてみると、楠見さんがリア充だけど女の私より男の人といた方が幸せになれる、それで微笑む……無理だわ。
えぇっと、ってことは楠見さんの時も相手がリア充だったのか?
いやでも、私はリア充じゃないし。
しかもその時は優輝だったからあれでも女だし。




あれ?何か引っ掛かる。
なんだなんだ?
あともう少しでパズルのピースが揃いそうなのに、あと1個、小さなピースが見つからない。




「お先―」

 優輝が個室の風呂から出てきた。
髪の毛が濡れてワックスをかけているようでなんだか普通に知らない人が見たら男に間違えそう、だ?

「トランプしよー」
「いいよーやるやるー」
「大人数だったら神経衰弱でしょ!」

 そうか、楠見さんは優輝のことを知らなくて男と間違えたんだ。
いや、待てよ?確か優輝とは電車で会ったよな……あ、優輝は女性用スラックスだから男に見えても可笑しくは無い。
しかも名前は優輝と来たもんだ。


 そうすると複雑に絡まっていた紐が1本ほどけただけでスルスルとほどけていくように次々と疑問は消えていく。


となると冷たくなっていった理由も分かってきた。
憶測だが、電車で男みたいな優輝と親しそうにしている私を見て楠見さんは付き合っているんじゃないかって勘違いをした。
それで、その日辺りから冷たくなった。

で、次に見たのが優輝に泣きついてる私だもんな。
そりゃ勘違いするわ。

「えー!楓強―い!」
「え、ちょ、1人でやんないでー!」

あれ?でもなんで私が付き合ってるのに気がついたら冷たくなるんだ?
もしかして、妬い、て、たりしませんよね。
はい、そうですね。
自惚れました。

「ぶっぶー残念外れ!やっとあたしの時代来た!」
「楓取り過ぎー」
「ほとんどないじゃん!」

まぁ、それは帰ってから聞いてもいいかな。



 あぁ早く楠見さんに会いたいなぁ。



つくづく笑えてくるよ、私のこの気持ちに。
決してこの気持ちを否定するわけではないんだが、私から楠見さんを遠ざけていた筈なのに、今じゃこの様だ。
それでも私はこの矛盾した行動を馬鹿にしたりはしない。



 初めてだった。
こんなにも苦しくて、悲しくても、嫌われたくない一心で。
こんなにも楽しくて、嬉して、好かれたい一心で。
いつどんな時でも、頭から片時も離れることを許してくれない。
そんな人に出会ったのは初めてだった。



「――ぇ、――えで、楓!!!」
「うわぁぁ!はい!!なんでしょ!!」
「なんでしょって、楓の番だよ」

私以外爆笑。
はい、考え事してたんですー。
ぱらっと適当に一番近いのを2つめくる。

「ありゃ、残念」
「よかったー!よし!来た!」
「やめろ!取らないでくれ!違う!それじゃない!それ!あぁー!」

まぁとりあえず帰ったら楠見さんに確認をとるってことで。


この時の私の頭にはアドレスを持っていると言うことは頭の片隅にもなかった。


 えっと?
たった今順番が過ぎたとこだからいいとして、私の取ったカードは……何これ?
手元にある山盛りのカード、目の前に広がる残り少ないカード。
こればらまくの忘れたんかな?
まぁみんな普通にやってるからいいか。

「終わっちゃったぁー」
「なにやるー?」
「フォーチュンビスケット踊ろう!」

……なんで?
その発想が分からない。
神経衰弱してるかと思ったら踊る?
今どきの高校生の脳内は計りしれんわぁ。

 てきぱきと進む踊りの舞台。
照明係、音響係、踊る係、観客。
こういう行動力を日常でも使ってほしいとつくづく私は思うよ。

「じゃー行くよー?」
「バッチコーイ」


♪~~♪~~~


……何これ。
私フォーチュンビスケット踊れないから観客として見てるんだけどさ……


クオリティ低っっっっっっっっっ!!!!!


ただの女子高生にプロのクオリティは求めないよ。
でも、もう少し位頑張ってもいいんじゃないか?
クオリティ低すぎて皆爆笑。
ふと、音響の方に視線が行くとそこにはさっき「修学旅行楽しめない」と言っていた子が――



大爆笑していた。



あっれーーーー?
楽しめないんじゃなかったっけ?
爆笑してるじゃん。
楽しんでるじゃん。

わからない。
わからないわー女の子。


本当に女の子って、めんどくさい。
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category:  第6章巡らせろ

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