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A loved one

女性同士の恋愛を取り扱う百合小説サイトです。オリジナル小説で主に年上×年下を取り扱っています。無断掲載・無断転載・複製・配布等は禁止です。以上の事を踏まえた上でのご入場宜しくお願い致します。

第0章 初恋① 

 今回は楓の過去編なので読み飛ばしても問題は無いです。
ただ、過去編だからって2話連続投稿とかは無いので、次話はまた2週間後に。
と、思ったけど修学旅行編があまりにも長いので週1投稿になりました。


ただ、過去編はGLではなくNLなので嫌な方、GLを求めている方は読まないでください。



*****


 まだ私が、あの人と付き合う前のことを話そう。


あの人――木下 直哉


 木下の最初の印象は、良くも悪くもなかった。

「将来の夢は俳優です」

 ウケ狙いで言ったにしては目が真剣だった。
本当に目指すんだろうな、そう理解して心の中でまだ話したこともない木下を応援していた。
でも、木下はまだ入学して間もなく好きな人が出来たらしい。
それが、私の友達“達”だった。

 その子達は本当に顔が整っていて、会話も弾み、男子がほっとかないような女の子だった。
2人ともどこが似ていて2人を好きになるのも無理は無いと思ったが、
それでも入学して間もない時に女の子を選んでいるところを見て、無性に腹が立った。
 特別木下がイケメンではないのに可愛い女の子を振り向かせられるわけないじゃないか。
なぜかムキになっていた。

 新入生キャンプという行事で告白するらしいとの噂が立った。
相手は、私の小学校からの友達だった。
その時、私は安心してしまった。




この子なら、告白は断るだろう。と。




しかし、それ以前に木下は告白前になって怖気づいた。
友達は、


「なんなの!?ウジウジしてて気持ち悪い!」


印象最悪で終わるという結果になった。
告白を断られるより私の気持ちは上がった。
なぜかは分からなかった。


でも今思うと、その時から気になっていたんだと思う。


 それから次は別の方の女の子に狙いを定め――


全く違う同じ部活の子と付き合っていた。


 正直羨ましかった。
好きという感情が分からない私にはそんなに好きになる人がいて羨ましかった。
どういう気持ちが好きなのか?
タイプに合えば好きなのか?
一緒にいるのが楽しいと感じたら好きなのか?



分からなかった。



 でもその子とも1カ月程で別れたようだ。
その時にはもう既に興味は無かった。
別れたことを話のネタくらいにしか聞いていなかった。

 それからしばらくして、木下からしょっちゅうメールが来るようになった。
最初は良い暇つぶしなると思って相手をしていた。
でも、木下にとってただの暇つぶし相手じゃないとわかったのは夏休み後半に入ってからだった。



さすがの恋愛経験のない私でも気がついた。



「木下好きな人いるのー?」

と、わざと知らない風に装って無邪気に聞く。

「楓の知ってる人?」
「え、誰誰ー?」
「教えてよー」

そして遂に、




「俺の好きな人は、あなたです。あんまりそう言うの興味なさそうだけど良かったら俺と付き合ってください」




その言葉は今でも鮮明に覚えている。
あぁやっぱり、そうなのか。
 その時の私は馬鹿だった。

「ごめん、木下とは付き合えない」



断った。



自分から誘導しておいていざ告白されたら断る。
最低な行いだとわかっている。
最低な思考だとわかっている。
わかっているけど――


 そして次の日、偶然部活で登校した私は、偶然部活で登校した木下に会った。
昨日のことがあり気まずかったが意を決して挨拶をしようとした。が、
ふらりと、まるで私を避けるかのようにどっかへ行ってしまった。

その瞬間、私の中で何かが音をたてて繋がった。
 その日の夜、意を決して木下にメールを送る。

「昨日のお返しまだ、取り消せるかな?」
「できたらやっぱり付き合ってほしい」


なんてわがままだ。
告白を一回断ったにもかかわらず次は自分から告白をする。
最低で最悪であり得ないとわかっている。
十分理解している。
でも、この傲慢な気持ちは抑えられない。


 返信が来る。
恐る恐る開くと、


「え、まじで!?いいの!?俺でよかったら付き合ってください!」


ほっとしたと同時に、
ズッと心にもやがかかったような気がした。
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category:  第0章初恋

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