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A loved one

女性同士の恋愛を取り扱う百合小説サイトです。オリジナル小説で主に年上×年下を取り扱っています。無断掲載・無断転載・複製・配布等は禁止です。以上の事を踏まえた上でのご入場宜しくお願い致します。

第5章 延びるが来る② 

「え、」





 全く、さっきと変らないような笑顔で言ってきたから、一瞬何を言われたか脳が理解できなかった。
え?心の中読まれた?

「なんで?」
「真顔が恐いー」
「馬鹿にしてる?してるよね?」
「してないよー」

そうして、きゃっきゃっと笑うから、今のはただの偶然でからかってただけ、と自己解決した。
 すると、後ろからぽんっと紙くずが飛んできた。

「お?」

後ろを振り返ると皆寝てるか、友達とカードゲームしてるかだった。
誰だ?
その紙くずを開いて見ると、


『悩んでますって顔に出てるよ』


さっともう一度振り返る。
すると、さっきはアイマスクをして寝てた人――優輝がニヤリと笑みを浮かべてピースサインを送ってきた。



うぜぇぇぇぇぇ



相変わらず私のうざいと思うことに関しては賢い野郎だぜ。
私はささっと紙くずに書き足した。

『うるせぇ、黙れカス、ぼっちが』

 優輝に向かって投げ返す。
すると優輝はバレーボールのアタックのような格好をする、紙くずが丁度いい高さに上がってくると腕を振り下ろした。


ペシッ


アタックされた紙くずはそのまま私の顔に返ってきた。



あがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!



くっしゃくしゃに紙くずを丸めて床にたたきつける。

「くすっ」

 ふと聞こえた笑い声、声のする方に顔を向けると綾香が口元を押さえて笑っていた。
その笑顔を見て一瞬、一瞬だけ、





ドキリと胸が高鳴った。





え、待って何今の。
え?何?楓って完璧に女の子好きになっちゃったの?
しかも、まだ楠見さんへの気持ちも薄れてないのに今の鼓動は何?

「仲良いんだねー」
「おうよ、楓と僕はマブダチよ」
「いつの時代のギャルだ」

さっきの鼓動の確認のため綾香の方を見てみた。
じーっと見つめること2秒、綾香が気がつく。それでも見つめること3秒、綾香の頬が紅潮していく。それでも見つめること2秒、綾香が腕を振り上げた。

「もー!そんなに見ないでよー!」
「痛い!ごめっ!」

よかった、見つめ続けても鼓動が高鳴ったりしなかった。
さっきのは何かのミスだな。

「見つめられて赤くなっちゃうとか楓のこと好きなのー?」

優輝がからかうように後ろから野次を飛ばしてきた。
すると見る見るうちに綾香の顔が赤くなっていった。
え、ちょ、否定して!そこは嘘でもいいから否定して!だんまりはよろしくないよ!?
黙秘権とか今いらないから!

「そんなことあるかぁ!優輝、お前楓に見つめられてた綾香が羨ましかったんだろ、僕も見て欲しいなーとか思ってたんだろ」
「そんなブス顔誰も見たくないよ」
「現実を見せるなぁ!!」

どうせブスだい、自分かわいいとか、格好いいとか嘘でも思えないやい。

 すると、バスが駐車場に止まった。
勉学の神様、太宰府天満宮に到着した。
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category:  第5章延びるが来る

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